原作は一部しか読んでいません。こちらを先に読了しました。
原作を読了していないので恐縮ですが、双方を比較して感想を述べさせていただきます。
"「お笑い」と表裏一体の「絶望と狂気」がありありと叩きつけられて塗りたくられている。
お笑いに賭ける執念が、行間から噴き出している感じ。"
原作に対する私の印象は、そんな感じでした。
一方、史群アル仙氏の手により漫画化された本作は、
逆に「孤独」の闇に吸い込まれてしまいそうな作品になっています。
自分の決めた道を極めようとする者が直面する、避けては通れない、絶望的な孤独。
世の中からすると、「普通じゃない」道を選ぶ者が、嚙み締めざるを得ない、苦悩に満ちた孤独。
それが、漫画の1コマ1コマから感じられて、震えました。
原作が「動」のイメージなら、こちらは「静」のイメージといいますか・・・。
読んだ限りでは、きちんと原作に則して描かれていると思われるのに、なぜか真逆の印象を受けるのが、とても意外で、不思議で、面白かったです。
そして、孤独感に溢れているのに、どこか、泣きたくなるように懐かしく、慕わしい感じがするのが、史群アル仙氏の絵の力なんだろうなあ。凄まじい絵の力です。
ぜひ、原作の方も購入して、そちらも読了したいと思います!!
素晴らしい作品をありがとうございました!!

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笑いのカイブツ: 少年チャンピオン・コミックス・タップ! コミック – 2018/4/6
- 本の長さ166ページ
- 言語日本語
- 出版社秋田書店
- 発売日2018/4/6
- 寸法12.8 x 1.4 x 18.2 cm
- ISBN-10425313114X
- ISBN-13978-4253131148
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上位レビュー、対象国: 日本
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2018年5月26日に日本でレビュー済み
実在する伝説のハガキ職人ツチヤタカユキさんの私小説を奇才史群アル仙さんが漫画化した傑作。
父を見たことなく、母が新しい父を何人も家に連れてくる絶望の中、唯一、『笑い』に心が救われたツチヤタカユキさんの凄絶な人生が、ストイック過ぎる宣教師を経て天才画家となったゴッホに多く重なりましたました。
恐らく史群アル仙さんもそう感じたのでしょう。主人公が自分でも耳を引きちぎるシーンが出てきます。
普通の対人関係を築けない主人公はしかし、愛ある芸人さん逹への感謝の心を忘れません。
媚びることを嫌い、ただひたすら自身が信じる『笑い』を極めようと奮闘し、挫折するその姿に救われる多くの読者がいるのでなはいでしょうか。私はそんな一人です。
史群アル仙さんの絵と彼女が選んだ言葉がこの生きた物語に深みを与えてくれていました。出会えたことに感謝します。
ツチヤタカユキさんと史群アル仙さんのこれからのご活躍がとても楽しみです。
PS
史群アル仙さんの原画が大阪梅田のpad galleryで販売されてます。ファンの方はぜひ訪れてみてください。
父を見たことなく、母が新しい父を何人も家に連れてくる絶望の中、唯一、『笑い』に心が救われたツチヤタカユキさんの凄絶な人生が、ストイック過ぎる宣教師を経て天才画家となったゴッホに多く重なりましたました。
恐らく史群アル仙さんもそう感じたのでしょう。主人公が自分でも耳を引きちぎるシーンが出てきます。
普通の対人関係を築けない主人公はしかし、愛ある芸人さん逹への感謝の心を忘れません。
媚びることを嫌い、ただひたすら自身が信じる『笑い』を極めようと奮闘し、挫折するその姿に救われる多くの読者がいるのでなはいでしょうか。私はそんな一人です。
史群アル仙さんの絵と彼女が選んだ言葉がこの生きた物語に深みを与えてくれていました。出会えたことに感謝します。
ツチヤタカユキさんと史群アル仙さんのこれからのご活躍がとても楽しみです。
PS
史群アル仙さんの原画が大阪梅田のpad galleryで販売されてます。ファンの方はぜひ訪れてみてください。
2022年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アル仙先生だけでは描けない、お笑い業界の裏側マンガ。
一人で書いていると、どうしてもこういう化け物に捕まる奴が時々出る。
こういうタイプは、苦しんで苦しんで、自分の利き腕が擦り切れるんじゃないかと思うほど書いて、身体と心が先に擦り切れないと、永遠に気がつかない。
全身が擦り切れて、もう書けない所まで来て、しばらく休んだ時に初めて、自分の別の可能性に気がついて、別の道に進める。
別の道に進んだからと言って、今までやった努力は無意味なのかと言うと、決してそんな訳ではない。
一人で書いていると、どうしてもこういう化け物に捕まる奴が時々出る。
こういうタイプは、苦しんで苦しんで、自分の利き腕が擦り切れるんじゃないかと思うほど書いて、身体と心が先に擦り切れないと、永遠に気がつかない。
全身が擦り切れて、もう書けない所まで来て、しばらく休んだ時に初めて、自分の別の可能性に気がついて、別の道に進める。
別の道に進んだからと言って、今までやった努力は無意味なのかと言うと、決してそんな訳ではない。