作画コメディのセンスがこの作品の魅力を一段二段と高めてる!
素晴らしいコミカライズに久々に出会えました。
元々小説を漫画化するというのはなかなか難しい所があるものです。原作と漫画で描きたい感覚、間、雰囲気、心理。もっと細かく言えば、一瞬一瞬の表情であったり視線であったり。このように文章では言語化できない部分が、漫画化に際して少しずつ少しずつずれていって違和感のある作品になってしまうことがよくあります。これはそもそもそういった部分は読者の読み手一人一人に委ねられてること、漫画家や編集者も読者の一人で有ること、そもそも原作者もそこまで細かく考えておらずぶっちゃけフィーリングで作ってること等が原因かと思います。だからこそ、様々な小説の漫画化は、なんかちょっと違うなぁ〜という違和感が拭えず、やっぱり原作が良いな…と言った感想に落ち着くことが多いと思います。
逆に上手い漫画化とは、そう言った言語化できてない部分を、「あ、ここはそういう感じだったんだー」と納得させてくれるような作品だと思います。結局、どんなに原作で言語化出来ていないにせよ、読み手側というのは読む際に、自身の経験に基づき、どんな細かいシーンも頭の中でイメージしてしまっているものです。勿論、細かいからそのイメージは朧げで、余程の違和感がないと気付かないものですが。(昨今の漫画化は違和感のある作品ばかりのような気はしますが。)
良い漫画化とは、この違和感をなるべく想起させずに、最大多数のそれっぽいイメージを描くことで乗り越えます。
さて、この作品はどう言った位置付けかというと、まるで「いや、このシーンはこうだから。」と言わんばかりの説得力と暴力性をもって、読者のイメージを、作者のイメージに塗り替えていく作品です(当然、良い意味です)。違和感を持たれないよう、そつのない、当たり障りのない絵にしよう…。この作品はそう言った無難さを遥かに超えていると確信を持って言えます。
「そうじゃない!このシーンは!ここは!こういうイメージなんだよ!」と言われながら見せられてるかのようです。漫画化に際して、作画の方のイメージが原作にプラスし、さらに作品が良くなっている典型的な作品かと。拙い私達の朧げなイメージ等、鼻で笑いながら吹き飛ばしていくようなパワーのある作品です。ここまで凄い漫画化は、果たして私の経験上あったかなかったか…。
これも一重に、漫画化に際しての作画の方のセンスによるものと言って良いものかと思います。この作品と原作を読めば、全ての小説家は、漫画化するならこの人に、と指名するべき人の一人だと気付くでしょう。
さて、この作画の方のセンスの中でも特に素晴らしいのが、コメディのセンスだと断言できます。漫画化で一番難しいのが「お笑い」の部分だと個人的に考えているのですが、この部分を違和感なく、いや、より面白く表現していたのに驚愕しました。ボケ・ツッコミの間、その際のデフォルメした表情等の表現、セリフ廻し。これらを全て違和感なく、漫画表現に昇華していました。このギャグ、いや、作品は漫画原作だったっけ…?と思わせるほどのセンス。ギャグとはセンスである、と改めて思い知らされた気分です。
全ての漫画化した作品の原作者達が羨む漫画化となっているのではないでしょうか。この作品に携わった人達への感謝が止まらない、そういう心境にすらなりました。もちろん、原作付きどうのこうのなんて細かいことを考えずとも大変楽しめる作品となっています。あまりに驚いてしまい、漫画化の凄さのみに焦点を当ててしまいましたが、この作品単体で見ても当然素晴らしい出来となっています。久々の当たりの漫画を見れて良かった。今はそんな気分です。
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齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定 ~やだこの生贄、人の話を聞いてくれない~(1) (ガンガンコミックスJOKER) コミック – 2018/6/13
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わし、人畜無害な草食ドラゴンなんじゃけど――! ?
約5000年もの長い時をひっそりと生きてきた、心優しく人畜無害な草食ドラゴンがいた。
そんな彼の前に現れたのは、「生贄」を自称する少女・レーコ。
レーコは彼を、“邪竜レーヴェンディア"だと思い込んでいて──。
空も飛べなきゃ、魔力も無い。
そんな“邪竜様"と、“勘違い生贄少女"による魔王討伐(?)の旅が始まる! !
約5000年もの長い時をひっそりと生きてきた、心優しく人畜無害な草食ドラゴンがいた。
そんな彼の前に現れたのは、「生贄」を自称する少女・レーコ。
レーコは彼を、“邪竜レーヴェンディア"だと思い込んでいて──。
空も飛べなきゃ、魔力も無い。
そんな“邪竜様"と、“勘違い生贄少女"による魔王討伐(?)の旅が始まる! !
- 本の長さ182ページ
- 言語日本語
- 出版社スクウェア・エニックス
- 発売日2018/6/13
- 寸法12.8 x 1.3 x 18.2 cm
- ISBN-104757557434
- ISBN-13978-4757557437
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年9月29日に日本でレビュー済み
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ゲーム原作・小説原作にしてもコミカライズは基本的に
「原作ファンのためのアイテム」であり漫画単体として再創造されることは稀です。
大抵は売れない漫画家への救済措置的なレベルの仕事で漫画家側も編集側もやる気がないのが普通です。
よくできた作品でも「原作をなぞる事ばかり気にしてどこか委縮したもの」になりがちです。
この漫画は原作をなぞるのではなく、
かみ砕いて飲み込んで消化して自分の血肉としてから踏ん張って捻りだす
そういった再創造がなされた稀有なコミカライズ作品です。
原作ファンでなく、ただ漫画が好きな読者にも是非読んで欲しい作品です。
個人的にこのレベルのコミカライズを読んだのは「住めば都のコスモス荘」以来です。
「原作ファンのためのアイテム」であり漫画単体として再創造されることは稀です。
大抵は売れない漫画家への救済措置的なレベルの仕事で漫画家側も編集側もやる気がないのが普通です。
よくできた作品でも「原作をなぞる事ばかり気にしてどこか委縮したもの」になりがちです。
この漫画は原作をなぞるのではなく、
かみ砕いて飲み込んで消化して自分の血肉としてから踏ん張って捻りだす
そういった再創造がなされた稀有なコミカライズ作品です。
原作ファンでなく、ただ漫画が好きな読者にも是非読んで欲しい作品です。
個人的にこのレベルのコミカライズを読んだのは「住めば都のコスモス荘」以来です。
2020年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シナリオも作画も粗削りだけどおもしろいですね。
2019年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても面白い。
書籍版やWeb版を読んだ人でも、十二分に楽しめる。
話しの面白おかしさとコミカルな絵が非常にマッチしている。
キャラクターの表情や仕草、デフォルメされた絵などで、セリフが無いのに言いたい事や、考えてる事がなんとなく分かる。
また、絵が柔らかくて安心感が高く、リラックスして読む事が出来る。
書籍版やWeb版を読んだ人でも、十二分に楽しめる。
話しの面白おかしさとコミカルな絵が非常にマッチしている。
キャラクターの表情や仕草、デフォルメされた絵などで、セリフが無いのに言いたい事や、考えてる事がなんとなく分かる。
また、絵が柔らかくて安心感が高く、リラックスして読む事が出来る。
2020年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ただひたすら長生きなだけで能力も強さもない人畜無害なドラゴンさん。にも関わらず、いつの間にか人間たちの間で「長く生きてる=恐ろしい邪竜に違いない!」とリツイートされまくって勝手に二つ名までつけられる始末。終いにはお願いもしていないイケニエまでやってきた。
で、その生贄がだ、ノリノリなのであるwしかも大魔道士の才能のある子だったから大変wひたすら思い込みの力だけで覚醒して、妄想だけで魔物たちを制圧していくw
一番怖いのはこの子だw主に認定されてしまったドラゴンさん、哀れなりw
で、その生贄がだ、ノリノリなのであるwしかも大魔道士の才能のある子だったから大変wひたすら思い込みの力だけで覚醒して、妄想だけで魔物たちを制圧していくw
一番怖いのはこの子だw主に認定されてしまったドラゴンさん、哀れなりw
2019年10月2日に日本でレビュー済み
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~やだこの生贄、人の話は聞いてくれない~
が、的確にこの作品の雰囲気を示していると思う。
チートも一定楽しめる(?)が、そこはあまりメインではなく、一番の楽しさはドラゴンの台詞かなと思う。一生懸命に生け贄少女と掛け合おうとする姿は健気に思えてくる。
が、的確にこの作品の雰囲気を示していると思う。
チートも一定楽しめる(?)が、そこはあまりメインではなく、一番の楽しさはドラゴンの台詞かなと思う。一生懸命に生け贄少女と掛け合おうとする姿は健気に思えてくる。
2018年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近のテンプレ異世界転生とは全く違う、新しい作品です。
最弱の邪竜様と最強の生け贄レーコちゃんがおりなく最高のコメディ。
たまにくる、ほどよいシリアスが、コメディ部分を引き立たせています。
主人公が竜だけど、めっちゃ感情移入できちゃうあたり、面白いし、次も読みたくなります。
原作者の書き方、キャラクター原案の丁寧なキャラデザイン、作者のキャラの描き方とページの展開……全てが合わさって、この面白さができています。
愛されている作品だと感じました。
最弱の邪竜様と最強の生け贄レーコちゃんがおりなく最高のコメディ。
たまにくる、ほどよいシリアスが、コメディ部分を引き立たせています。
主人公が竜だけど、めっちゃ感情移入できちゃうあたり、面白いし、次も読みたくなります。
原作者の書き方、キャラクター原案の丁寧なキャラデザイン、作者のキャラの描き方とページの展開……全てが合わさって、この面白さができています。
愛されている作品だと感じました。
2018年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
邪竜勝手に認定された不憫な弱竜と最強幼女のお話。
勘違い系の亜種でなかなか楽しいコメディです。
ただ邪竜が積極的に自分から弱いと吹聴していくので、勘違いにならずに本当に雑魚なんだね、って相手にも伝わってしまうのが不満かなぁ。
勘違いを貫いて欲しかった気もするので、面白かったけど☆一つ減らします。
勘違い系の亜種でなかなか楽しいコメディです。
ただ邪竜が積極的に自分から弱いと吹聴していくので、勘違いにならずに本当に雑魚なんだね、って相手にも伝わってしまうのが不満かなぁ。
勘違いを貫いて欲しかった気もするので、面白かったけど☆一つ減らします。