“ユーロで再び”をモチーフにした14thアルバム。14枚目にして原点回帰となった本アルバムに、及川眠子(作詞)、船山基紀(編曲)などの作家陣も復帰。日本で流行した80年代ユーロビート(ヨーロッパではハイ・エナジーとして流行)の全盛期にWinkがデビューし、J-EURO、後のJ-POPの原型ともいえるシーンを駆け抜けた。90年代にハイパー・ユーロビートとして再燃。そこに留まらずR&B、ジャズ、ラテン系アレンジ(Heavenが待ってる/あってる/ MY TURN)、更にシティポップを感じさせる(私の夏が始まる/海に輝いて)、ポップ・ミュージックとなった。この作品を最後に活動休止に入る。 (C)RS
Winkの15枚目のオリジナルアルバムで、アイドルとしてスタートしながらも大人のJ-POPボーカリストとして成長した姿を見せて(聞かせて)くれます。曲調はあくまでも軽やかで透明感にあふれ、秀逸です。通しで流しておくのもいいし、「恋の受難にようこそ」「これが恋と呼べなくても」などの名曲はじっくり聴き込むのにふさわしい完成度です。Wink全盛期のVelvetやQueen of Loveなどと比べると派手さはないかもしれませんが、飽きの来ない名盤と言えるでしょう。Winkとしてはこれが最後になってしまったことがつくづく残念に思われ、これに続くアルバムを聞きたかったと思わされます。