WOWOWの実写ドラマが大変良かったの読みましたが、ドラマにはなかったエピソードで、新鮮でした。
そしてドラマと同じく、とても感動しました。
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イメージ付きのレビュー
本当結局何を描きたいのか分からない作品
現代日本のリアルを抉った核心的人間ドラマと謳っている本作、保護司にスポットライトを当てた作品と言うことで、ある程度期待をして買ってみた。が、まずは裏表紙に書かれているあらすじの「更生」の文字が「更正」と誤植されており、この時点で雲行きが・・・。中身を読むとびっくり、まずは保護司をしている表紙の主人公が、借金に追われながら二つのアルバイトを掛け持ちしているとのバックグラウンドが描かれている。作者(と言うか原作者？)は当然この作品を作るにあたって、保護司法や更生保護法などの関係する法律には目を通していることと思うが、それにしては設定がお粗末といわざるを得ない。作品の中では「環境調整報告書」を主人公が書いたひと月後に、この巻のもう一人の主人公である受刑者の仮釈放が決まるなど、突っ込みどころしかない。そもそも更生保護制度の説明が不足しているので読者は置いてきぼりで、性根の歪んだ人間が絡み合う、安っぽいドラマをひたすら見せられた後で、主人公が奮闘しながらも報われない結末となる。キャラクターデザインについては個人の好みなのでノーコメントだが、登場人物は主人公を除いてまともな人間は居らず(主人公もたいがいだが)、主人公以外で唯一の人格者であろう身元引受人は、文字で二回出てくるのみ。結局、最後まで本作品は何を描きたいのかが全く分からずに読み終えてしまった。本棚に漫画一冊分の空きがあり、どうしてもその隙間を埋めなければいけないという信念を持っている人が身近に居たとしても、本作品を薦めることはないだろう。合掌。
