Blu-ray Disc

『トゥーランドット』 ポーダ演出、ノセダ&トリノ・レッジョ劇場、ロカール、デ・レオン、他(2018 ステレオ)(日本語字幕付)(日本語解説付)

プッチーニ (1858-1924)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC9355
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc

商品説明


日本語解説付き
ノセダ&トリノ・レッジョ劇場による『トゥーランドット』
トスカニーニの初演と同じ第3幕「リューの自殺」までの上演
演出は鬼才ステファノ・ポーダ


2018年4月末までジャナンドレア・ノセダが音楽監督を務めていたトリノ・レッジョ劇場による、2018年1月に上演されたプッチーニの『トゥーランドット』。トリノ・レッジョ劇場はノセダが2007年に音楽監督就任以来大きな成果をあげ、巨匠トスカニーニに次ぐ第2期黄金時代を迎えたと世界中から注目を集めていましたが、残念ながら2018年4月末に退任、ノセダはファビオ・ルイージの後任として2021/2022シーズンからチューリッヒ歌劇場の音楽総監督を務めることが決まっています。
 『トゥーランドット』は、プッチーニ最後の未完の作品。伝説時代の北京を舞台に、美しくも冷酷な姫トゥーランドットが王子カラフによって真実の愛に目覚める物語です。『トゥーランドット』は1926年4月25日にミラノ・スカラ座でトスカニーニの指揮で初演されました。初日にトスカニーニはプッチーニ自身が書いた第3幕の「リューの自殺」の場面まで演奏し、「プッチーニはここまで作曲して亡くなられました。」と言って指揮を止めたという話は有名。残りの部分については、プッチーニの息子がフランコ・アルファーノに作曲を依頼、台本は出来上がっていたので、2日目以降はアルファーノが追加した音楽で全曲演奏されたということです。以降アルファーノの補筆で全曲演奏されることが一般的でしたが、2001年にリッカルド・シャイーの委嘱によりルチアーノ・ベリオが補筆版を完成させています。今回の上演は、ノセダの考えにより、初演でトスカニーニが振ったように第3幕の「リューの自殺」の場面までで上演は終了しています。
 そしてこの上演では演出から照明まで全てを手がけ、時代の先を行く鬼才ステファノ・ポーダによる新プロダクション。古代中国の喪服の色であった白を基調とし、オリエンタルでエレガントな装飾を施した舞台が印象的です。(写真c Ramella & Giannese Teatro Regio di Torino)(輸入元情報)


【収録情報】
● プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』全曲


 レベッカ・ロカール(トゥーランドット)
 ホルヘ・デ・レオン(カラフ)
 エリカ・グリマルディ(リュー)
 シム・インスン(ティム)
 アントネット・チェロン(皇帝アルトゥム)
 マルコ・フィリッポ・ロマーノ(ピン)
 ルカ・カサリン(パン)
 マッシミリアーノ・キアロッラ(ポン)
 ロベルト・アッボンダンツァ(中国の役人)
 ジョシュア・サンダース(ペルシャの王子)
 トリノ・レッジョ劇場合唱団
 クラウディオ・フェノグリオ(合唱指揮)
 トリノ・レッジョ劇場管弦楽団
 ジャナンドレア・ノセダ(指揮)

 演出、装置、衣裳、照明:ステファノ・ポーダ
 演出助手:パオロ・ジアニ・セイ
 映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ

 収録時期:2018年1月14,18,20日
 収録場所:トリノ・レッジョ劇場(ライヴ)

 収録時間:115分
 画面:カラー、16:9、Full HD
 音声:PCMステレオ、DTS-HD MA 5.1
 原語:イタリア語
 字幕:伊独英仏韓日
 Region All

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。
 輸入盤(国内仕様)・日本語帯・解説付

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ノセダの音楽づくりがすばらしく、一回目は...

投稿日:2019/03/16 (土)

ノセダの音楽づくりがすばらしく、一回目は現代的過ぎる演出に戸惑いつつ、演奏の説得力で観られた。二回目は白基調の中国オリエンタリズムを排した現代イタリアのスタイリッシュな舞台を堪能し、半裸ダンサーのやり過ぎな肉体表現も例えばアウシュヴィッツ的な状況かと受け入れられるようになり、リューの最後での終わらせ方にも大納得だった。トゥーランドットはどうせやるなら宮廷シーン豪華な方が好きだったが、この演出にも病みつきな魅力を感じるようになっている。

notabene さん | 東京都 | 不明

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もちろん主役級歌手は第一線の人たちだが、...

投稿日:2018/11/23 (金)

もちろん主役級歌手は第一線の人たちだが、そんなに強烈なカリスマ的輝きを放つ人はいない。それでもしっかりした主張のある演出と見事な指揮でここまで観せてしまえるという現代のオペラ上演の一つのあり方を示した映像。演出は舞台を白く冷たい閉鎖空間の中に閉じ込めていて、ポーダ演出ではおなじみの半裸のダンサー達も第1幕序盤の群衆場面から大活躍するが、この演出のミソはトゥーランドット姫が30人ほどいること。実際に歌っているのは当然一人だけで、中央にいる本物の歌手はすぐに分かるが、同じ白の制服で同じ銀髪のカツラ、顔の真ん中に赤の縦線が入った30人の姫たちが口パクしながら一斉に動くのは、なかなかの迫力。したがってカラフやリューは一人の姫様のわがままに対峙するのではなく、国ぐるみの非人間的なシステムと戦い、勝利するという構図になる。プッチーニは作品を完成させる時間は十分にあったのに、どうしても最後の部分を作曲するのが嫌で結局、作曲できなかったと私は考えるので、「リューの死」で打ち切ってしまうこのやり方も大いに説得力があると思う。特にこの演出では、ここまでではっきり勝負がつき、トゥーランドットは負けているので、過剰にマッチョイズムを誇示するようなこの先の部分は不要な蛇足だと納得できる。 ノセダの指揮は緩急の起伏が大きく、シャイー以上にこのオペラのモダンな特質をはっきり聴かせてくれる。チューリッヒへの転出は前から決まっていたことだが、オペラハウス定番のお家騒動で辞任が早まり、これがこのコンビ最後の映像ソフトになりそうなのは残念。スロヴェニア出身の題名役ロカールにとっては、ちょっとかわいそうな演出だが、ドラマティック・ソプラノらしい大柄な人で声の力は十分に感じ取れる。カラフのデ・レオンもパワフルで、この役は力押しだけでいける人物だから、これで文句なし。リューのグリマルディは欲を言えば弱音での繊細さが欲しいが、ひたすら一途な歌でトゥーランドット姫の対抗軸になりえている。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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