なんでしょう、最初から最後までシリアス展開が続き少し息苦しさを感じました。
どうしてもグリザイアシリーズと比べてしまうのですが、やはり主人公にユーモアさが足りなかったように思います。
他キャラや他キャラ同士の絡みもやはりもう一つ読んでいて面白いと感じることが少なく思いました。
対応OS:Windows Vista/7/8.1
CPU:Intel Core 2 DUO相当以上
メモリ:1GB以上(推奨:2GB以上)
VRAM:320MB(推奨:512MB以上)
画面解像度:1280×720以上(16:9)
DirectX 9.0c以上に対応したビデオカード必須
MMX必須(SSE2対応)
『…ここは…どこだ?』
周りは一面砂だらけで、どう見ても砂漠にしか見えない。
海上で戦っていたはずなのに。
敵の空母に体当たりをしたはずなのに。
愛機は鼻先を砂丘に沈めたまま静かにその身を夜の砂漠に横たえていた。
『俺は…死んだのか?』
だとしてもここが地獄なのか天国なのかもわからない。
天国がどれ程の高さにあるのかは知らないが、8千メートルまで上がった経験のある俺でも天国は見たことがなかった。
砂に足を降ろせばザッと踏みしめる音が鳴った。
雲の上という訳でもないらしい。
空で死んだ者の魂は二度と地上には降りてこないという話も聞いたことがある。
こうして地面があるのならばここは地獄なのだろう。
だが慌てることはない。
自分の行き先は決まっているのだ。
『…日本は…どっちだ?』
愛機の計器盤の方位磁針をのぞき込むが、計器盤は割れて使い物にはならなかった。
『…とりあえず歩かねばならんのは間違いないようだ…』
俺は出撃時に貰った握り飯とサイダーの瓶を操縦席から引きずり出すと背中に背負い、あてもなく砂漠を歩きだした。
『帰らなくては…生きてる内は戦うと…約束したんだ』
公式サイト:http://frontwing.jp/