大人になってから読んだ漫画で、こんなに夢中になって読んだ作品は数えるほどしかありません。
私も、この物語をもっと読んでいたかったです。
ブロイアー兄弟の行く末は哀しいとも、幸せだとも思えますが……。何故そうなるのかという理由がこれまでに何度か示されていたので、二人がこういった形で「一つになる」ということに納得せざるを得ませんでした。演出としてお涙頂戴的な展開に持っていってるわけではなく、最初から意図されていた結末だったんだ、と。例えば、３巻の時点でアリョーシャは既に「作曲家っていうのは、音と共に生きて曲を生み出している」「それが『愛』なんだ」と暗示的に言っているんですよね。他にも伏線が沢山。
ブロイアー兄弟の絆の始まりとなったシーンを彷彿とさせる出来事が、最後に対比的に出てくるのも涙を誘いました。
「悲しみにくれる必要がないとはいえ、哀しい」と感じる読者側の気持ちはフランソワが代弁してくれているので、ちょっと救われます。
「面白かった」「感動した」というような言葉では到底表現し切れないくらい読後感が深かった、稀有な作品です。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
