内容説明
ハンセン病問題は1996年の「らい予防法」廃止以後のいまもなお、日本社会における重大な人権侵害の事例として注目を集めている。そうした社会の関心と相まって、教育現場ではビジュアルでハンセン病問題を学べる教材が要望されている。本書はプロの漫画家によるハンセン病問題を主題とした書き下ろし一大長編コミックである。小学生から手に取ることができ、大人にも読みごたえのある作品となっている。主人公の置かれた境遇に感情移入して読み進めるうちに、ハンセン病をとりまく様々な事象を学べる構成になっている。
著者等紹介
古林海月[フルバヤシカイゲツ]
鹿児島県生まれ。2003年「夏に降る雪」で『イブニング』からデビュー。公務員時代に仕事でハンセン病療養所・邑久光明園を訪問。その後も入所者・退所者らと交流を重ねながら『麦ばあの島』の執筆をつづけてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かば
1
ハンセン病の方とその家族の苦難の歴史は、決して忘れてはいけないことです。「あん」も読みましたが、 いろんな境遇の方の半生を知ることができました。2020/02/02
高知
0
内容はよかったと思うが、一冊3000円を超えるのはいかがなものかと。普及を考えたら難しい価格だなぁ。2017/12/05
かんな
0
学生の時お話を伺ったことのおさらいと思い図書館で4巻まとめて借りました。2023/09/28
キオン☆
0
内容も良かったけど、値段もまして良かった。HIVが大騒ぎになったとき、握手をしても、喋ってもウツル。っていう風潮があった。哀しいことに、歴史は繰り返されちゃうところがある。政治もさることながら、日本国自体も過渡期であったのだろう。クライマックス、一番残酷なことは忘れてしまうことだと、麦ばあ。そうなんです。なきものにしちゃうこと。病気に限らず、戦争だってそうなっていきかねない。よいマンガにであえました。GOOD!2018/06/04